猫は探せ

ママ「んー…あ、頭？の、部分が…赤っぽい…と、いうことは…」
も「くー」
ママ「もねだ！」
も「すすぅー」
ママ「やれば出来るんじゃない。ちゃんと敷物で寝られるでしょ」
も「…すー…」
ママ「聞こえてないか。まあいいや。寝かせておこう」

ママ「……………………」
も「…………すー…」
ママ「……起きないの？」
も「すぅー…………すすー……」
ママ「かれこれ1時間経ちますが…え、まだ寝る？まだ起きない？」
も「ふぅー……………すぅぅぅぅぅ…………」
ママ「トイレに…トイレに行かせてください……」

珍しく。
ほんっっっとうに珍しく、もねがママ部屋前で寝ていました。
ここはるながいることの多い場所で、誰か寝ているな、と気付いたときには
当然るなだと思いました。が、それにしては白が多いな…とよくよく見れば
もねだったという。
しかもちゃんと接触冷感マットの上です。うんうん、いい子。
やれば出来るじゃない。
と、微笑ましく眺め、それならママも静かにしていよう、と…思い待機すること
1時間…トイレ…トイレに行きたい…昼にコーヒー飲んだのですよ、そのあと
お水も飲んだのですよ、そりゃ飲むよね夏だもの。トイレ…行きたい…。

この猫を、起こしてまでトイレに行くのか。
スヤスヤ眠る我が子の枕元を、ドカドカ無作法に歩くのか。
仮にそーっと、静かに動いたとしてドアを開ける、脇を通る、階段を下りて
トイレに入る。流す。戻る。
また頭の前を通過する。

…無理…。

この後30分我慢しました。
んがーっもうダメ、もうアカン。どげんかせんといかん。
身もだえしつつ、それでも我慢を重ねるママ。
突如飛び起きるもーたん。

駆け上がってきたるなが体当たりして走り去り、叩き起こされたもねは驚愕に
フリーズしたあと、猛然と追いかけていきました。
ママの我慢は一体…。

トイレ、我慢、いかん。
しっかり飲んで、しっかり出しましょう。人間もね！