半分は嫌がらせ

ママ「………」
る「………」
ママ「…寝てるならいいよ。寝ているなら、まだ、ね」
る「………ふ…」
ママ「ママのワイン足蹴にして。浴びるべき扇風機を枕にして」
る「……うふ…うふふふ…」
ママ「起きてるなら、もうちょっとどうにかしなさい！」
る「るーたん、ねねん、しているなのよ～」

時々頭を浮かし、ママの様子を見て、またパタンと倒れる。
構ってもらいたくてしていることだから、やめろというお小言すら嬉しいのです。
でもママとしては、その、体温でモジャっとなったお腹の毛を梳き取りたいし、
そろそろお爪切りのタイミングでもあるから、呼び立て、騙され、近付いたるなを
ちょいと捕まえシャイシャイ、パッチンしたいのです。
でもこんなに楽しげな様子を見て、それを取り上げてまですることでもないし、
仕方ないから起きるまで待ちます。
るな、身を隠すとき以外は頻繁に寝場所を変える子だから、長くて15分くらいの
根比べ。大した違いはないのですよ。
…でもねぇ、難点がないこともないのです。
見て。扇風機の向き。
いつも寄りかかっていたなちゅは、これを動かすほどの力はないので同じ様な
態勢になっていても問題なかったけれど、るなが隙間に自分をねじ込むと
当然の如く扇風機が負けます。と言うわけでママに向けていた丁度いい風が
あっちの方を心地よくさせるのです。あっちって！そっち誰もいないから！
しかも片付けたいワイン(お安いヤツ。でも好き)も、るなのいる場所の上だから
仕方なく置いたのに…蹴ってるし…。
この場合、どちらが邪魔でしょ～かっ！1番るな、2番るな、3番るなっ！

正解者には、このモフ、指を入れてモシャモシャする権を差し上げます。
あーもう！晴れたらにシャンプーだからね！