いるもの、いらないもの 3

る「んっむ、このへん、なのよ」
ママ「あーもう、おトイレの足拭きマットがずれちゃうよ」
る「いーなのよ。あとでママがなおすなのよ」
ママ「なんでだっ」

る「はあ………」
ママ「おしっぽブンブンして、も、スイッチ切っちゃうんだからね」
る「むむむむむ」

る「…っ………っっ、…っ」
ママ「なんだろう…キャッチミーってこんなに小さかったっけ…」
る「……なのよ……」
ママ「なに」
る「なまいきなのよ…」
ママ「なにが。え、ママが？」

る「これなのよっ」
ママ「は？これ？」

る「あっっにげにげなのよっ」
ママ「ああ、紐。まあそういうおもちゃだしね」
る「じゃまなのよ。じゃまでしかないなのよ」
ママ「だから！そういうおもちゃなのっ」

る「うるさいなのよ」
ママ「……じゃなんで持ってきたの」

紐が動くと遠心力でかなりブブブンと振り回されます。それが気になって
すぐ抑え混もうとするのですが、なちゅは体で、るなは片腕だけでピタリと
動かなくさせられます。
二人揃って大雑把と言おうか、思ったことを思った通りにすることが楽しいと
全身で生きることを謳歌しているようです。
いいことですよね。
うん。幸せだと思います。猫たちは。
お世話をするママは、るなが通ってきた道をチェックし、移動させられた
他のものを片付け、足拭きマットを直し、起きて、ご飯持ってきなさい！と
騒ぎ始めたなちゅにデリバリーをして…今日も猫ファーストな我が家です。
おっと、お遊びはもうちょっと続きますよー。