ふっふっ くかかっ 2

ママ「るな！」
る「…なんなのよ」
ママ「なにじゃないよ、やめてって言ってるでしょ！」
る「…いってないなのよ。るーたん、ここ、くんくんしているだけなのよ」
ママ「嘘をつくな。上見てたじゃない」

る「うえ…………」
ママ「しまった！いいっ！見なくていいから！！」
る「……っ」

る「…かかかかかか」
ママ「あああぁぁぁぁ、しくじったぁぁぁぁぁぁ」

る「かっ、けけっ」
ママ「やめてやめてやめてっ」

る「けけけけけけ、けけ、けけけけけけけけけけけ」
ママ「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ、仁王立ちぃぃぃぃぃぃ」

る「ずびっ、………」
ママ「ぎゃーーーーーー、…って、あ？」

る「…あ」
ママ「あ？…………あああああ？？？」

る「…………いって、しまった、なのよ…」
ママ「どこへだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ」

多分、“虫ではない足が8本のやつ”です。
今でこそ頭の中で、あれは益虫、あれは役立つ、あれは許容…と繰り返し唱えて
どうにか我慢していますが、三つ子の魂百まで。ダメなものはダメなのです。
なのにこうして余計なことしぃのるな、しかもママの方に向かって叩き落とすという。
分かっていてやってる、という猫の行動のあれこれ。
確定ですね。
だってこのお顔…文句を言うママに対して、だからなに、という開き直り以外の
なにものでもないですよ。ほんっとるなってやつぁ！
落ちた瞬間どこかに逃げたでしょうが、若く健康な証。そう思ってどうにか耐えたものの…
この下がママの座る場所なのでいつ出てくるかと怯えながら過ごしましたよ。
夏はまだこれから。
いつ何時現れるか分からない奴らと、灰色の悪魔の起こす破滅行為に、ママは日々、
怯えながら暮らすことになるのでした…うう。