なちゅのおみみ

ママ「なっちゅの頭に毛が生えた～はああぁぁぁ～あ　なっちゅら こいポイポイィィ～♪」
n2「…まだ、うたっていゆんでちゅにゃか」
ママ「だってこれ、5番まであるから」
n2「ごばん…」
ママ「1番は頭、2番がお耳でしょ。3番がおちりで、4番がお尻尾、5番が背中で、あ」
n2「にゃんでちゅにゃ」
ママ「お腹があるから、6番だ」
n2「………いちばんだけで、じゅーぶん、でちゅにゃ…」
ママ「そうはいくか。こいポイが終わったら、次はこねこの歌だよ」
n2「はあ。こなちゅは、ねねん、ちたいんでちゅにゃ」
ママ「そうは言うてもだよ。………ん？」
n2「？」
ママ「うーむ…」

n2「…にゃんでちゅにゃ」
ママ「いや…白髪…増えたな、って…」
n2「ちやが」

n2「ままも、でちゅにゃ」
ママ「お互い年ですなぁ」
n2「とち、でちゅにゃねぇ」

ママ「貫禄も付いちゃって」
n2「？」
ママ「お手々のクロス。板に付いてますよ」
n2「いた、では、にゃんでちゅにゃ。いちゅ、でちゅにゃよ」
ママ「まあ、座ってるのは“椅子”だね」

なちゅはほっぺの飾り毛が少ないので、ヘッドサイズは小さめに見えます。
実際に計測してみると、標準的な日本猫より少し大きいくらいですね。るなと比較すると
かなり小さく感じますが、それは騙し絵みたいなものなので対象には不向きです。
さて、春を超えて初夏のような日もありますが、暖かくなってもママの左はなちゅのもの。
ママの帰宅後やケージのハンモックに飽きると、こうして左側を陣取ります。
るなには実に悔しい時間ですが、こればかりはなちゅが最優先。
10分ほどで下りることもあれば、1時間以上寝ていることもあり、なちゅの気持ち次第で
塞がる特等席です。
少し前、なちゅがいるのを知っていながらジャンプで飛び乗り、背中に着地したときに
猛烈な勢いで叱られ、追いかけられ、ギャフンと言わされたるな。最近では忌々しげに
覗き込むけれど、さすがに懲りたのか飛び乗りはやめました。
その代わり、いなくなるとどこで見ていたのか慌てて駆け寄り左をキープ！…なのですが、
なにせ体格がね。なちゅよりずっと大きいからね。
いかにママがスリムでも、ママがスリムでも、ママが、スリム、でも！るなが挟まって
寝られるほどのスペースではなく、結局左から右に、ママの膝上にべろーんと全身を
投げ出すことで我慢しています。
とは言え甘えたがる割に抱っこは嫌いという矛盾を抱えたるーたん。
気が済むまでにかかる時間はたったの3分。ウルトラマンorカプ麺ガールは、今日もなちゅが
下りてくれるのを、ドアの向こうで虎視眈々と狙うのでした。
おい、足下のじゃらし。膝かヒモか、どっちか決めてから来てちょうだいよ！
ヒマはヒマなりに忙しい。ママ家業とは結構大変なものですね。