運び屋もーたん

ママ「そーれ、もーたんもヒモヒモで遊ぶよ～」
も「おあそびするな、の…ね？」
ママ「それそれ～」
も「ん、む、もーたん、からまっているなのね」
ママ「あはは、ママが絡めてみました～」

も「んもう！なのねっ」
ママ「はは、怒った」
も「もーたん、からまりはいやなのねっ」
ママ「ふふふ。ごめんって」

ママ「はい、ほどけた」
も「むー、ひもひも、からむとたいへんなのね」
ママ「そうだね。だからママが見ていないところで遊ぶのは禁止です」
も「でも、ママがいると、ひもひもが、からまりなのね」
ママ「そりゃママがイタズラしてるからですよ」

も「どぉどぉと、ひどいことを、いうなのね。もぉ、おちまいなのね」
ママ「あっ！運んでいったら、って…」

ママ「もねはいつもそこだね」
も「これで、あんしんして、おあそびできるなのね」
ママ「…まる見えではある訳だが」

もねの遊び方は普通にじゃれるか、ここに運ぶかの二択です。
部屋で遊ぶときはママが椅子に座ったまま振り回すのですが、持ったままブンブン振ると
それを追いかけ左右に走り、ジャンプで捕まえ、掴み損なえばまた走るという動きです。
これはるなも同じですが、ご存じの通り捕まえたら最後、るなは隣室へ行き引っ張り続ける
危険な遊び方をし、もねはこのドアの影に持ち込みます。
この場所ならママが持ったままでもいいので、頃合いを見て引っ張り、追いかけて出てきて、
またしばし追い回し、捕まえて運ぶ、の繰り返しとなります。
至極普通の遊び方ですが、ドアの影というのがポイントのようですね。
起きている間、ノブにかけたヒモをストッパー代わりにからげているから、この隙間は常に
この程度しか開いていないのがもねにとってのベストなのでしょう。
なにせるなに取られませんからね。
とはいえ、実際奪うのはもねのすることで、るなは横取りが出来ません。
性格なのか、自分の体格を知っているからか、もねが遊びだしたら絶対近寄らず、寂しげに
立ち去り遠くで見ている。それがるなです。
るなにとって、ヒモ＜ママですからね。ヒモを取られるとママとの繋がり自体がなくなって、
あとはただ見ているだけになるという。いじらしいけれど、ヒモで遊びたいもねにとっては
ママはいらないからどうぞ、なのに…うまくいきませんね。
だからじゃらしは両手に持って、重点的に遊ぶ方を利き手の右で扱います。
狭い部屋だから、それでお互いなんとなく楽しめますからね。
時々、椅子下にいたなちゅが唸るので、じゃらしを突っ込み益々怒らせ(笑)構ったりして、
親子のお遊びは続きます。
因みになちゅが唸るのは、うるさい！というより、自分だけ仲間はずれに苛つくからです。
おちりは大きいですが、心は狭めです(笑)。