要求の光景 3

る「なんなのよ…なんなのよなんなのよ…」
ママ「あーうるさい、うるさい子はあっちいってください」
る「なんなのよなんなのよなんなのよなんなのよ」
ママ「よく舌噛まないね。もー、おやつはまだ！お爪研ぎしないなら起きてなさいっ」
る「…するなのよ…していたなのよ、るーたん、おつめとぎとぎなのよ…」
ママ「してませんでした。ほらっ、あんまり文句言ってるとおやつあげないよっ」

る「…っ！」
ママ「わー、一瞬でいいお顔…」
る「おやつのおじかんなのよ？」
ママ「まだです」
る「おやつのおじかんになったなのよ？」
ママ「なってないっつの」

る「………ふっ」
ママ「え、なにその笑み」
る「なったなのよ」
ママ「なにが」
る「あげないよ、って、ゆったなのよ。だからおやつなのよ」
ママ「…逆引きするな…」
る「るーたん、おいしいのしか、たべないなのよ」
ママ「それが面倒臭いんです！」

まず、なちゅのおやつは簡単です。
そもそも主食のカリカリ以外に食べるものが少ないから、おやつと言ったらクリスピーキッス。
フリーズドライ系のキューブ型と、猫用削りチーズの3種くらい。一度にどれか1種を5口くらいと
品物も食べる量も少ないためあげるのも簡単です。
もねは準備するものを大抵は食べるから、なちゅと同じものに加えキューブ型チーズ、まぐろ、
乾しささみやちゅーるビッツなど入っていれば殆ど黙って食べます。
けれどるなは、フリーズドライならささみ、ささみとレバー、白魚のみ。チーズは削りのみ。
ちゅ～るはペーストタイプのみのまぐろ味ほぼ一択。乾しささみも1銘柄のみで切らしてしまうと
代替えは受け付けません。嫌いなものが入っていれば、それが口に入った瞬間全てを放棄し
「もういらないなのよっ」と行ってしまいます。
主食自体、ニュートロのサーモンとチキンのどちらかを日によって食べたり食べなかったりだし、
ウエットも同じものなのに喜ぶ日と、ダッシュで逃げる日があるため予測が付きません。
量で言えばもねより少ないのでは…と思うのですが、体格を見れば足りているどころか完全に
満たしているようだからいいけれど、この子、本当に何を食べて大きくなったんだろう…。
食に興味がないのは我が家の伝統ですが、幸いもる姉妹はかなり食べてくれるからママには
驚きなのですがね。それでもこの偏食ぶりは厄介です。
おやつと聞いて飛んでくるくらい食べたがるなら、何でもしっかり噛んで栄養の足しにしてよと
言い聞かせるものの、今日もるなは「あれいらない、これたべない」の一点張り。
置きっぱなしはしたくないのに、あっという間に主食は最低1時間放置になってしまったし、
やっぱりうちに来ると食への執着が薄くなるようです。
全国のダイエット必須のニャンコをお育ての皆さん。預かりましょうか？
必要な分だけ、自然に大きくすることはお約束できますよ(笑)。