じゃらし大戦NEO 9

も「………ふっ」
ママ「うわぁ、視線が揺らがないぃぃ」

も「………」
ママ「…屈んだ…ちょっと動かして…」
も「………」
ママ「ほら、こっち、羽根つきボールですよ」
も「………」
ママ「もね、羽根好きでしょ？」
も「………」

も「ふっ………ふぅぅぅ……」
ママ「……すっごい口が膨らんでる…」

ママ「ほ、ほぉ～ら、ね、羽根ですよ～、こっちもあるよぉ～」
も「………」

続く。

屈んだり、身を起こしたり、戻したり。
なかなか飛びかからないのも猫あるあるですが、付き合う身にもなって。
来るなら来いと言いたいけれど、これ、声をかけてしまったら一気に冷めて
立ち去ってしまうのもまた猫あるあるです。
猫はあるあるが多すぎる。
なんにしても、ママにとっては猫じゃらしでしかないこれは、もねにとって
狩るべき獲物。そりゃ真剣にもなります。
とは言えるなの“取った！引っ張る！捨ててくる！”という明快且つ単純な
遊び方ではないから時間はかかるし、手を放した瞬間に獲物からただの
“物”になってしまうため、微妙に揺すって生きている感を出さねばならず
いい加減こちらも疲れます。
で、そんなときに丁度いい場所に転がっていた羽根つきボール。
これも、二人揃って結構好きなのですが…ターゲット変更、出来るか？
緊張の中、続く。…まだ続く。