もーたんもーたんもーたん！ 5

ママ「あー、やっと引っ張り出せた」
も「むむむむ、もーたんの、じゃまを、して…」
ママ「邪魔じゃないよ。ほら、そろそろ交替しなさい」

も「…がもっ」
ママ「あっ！またそんな口の中いっぱいに！」

ママ「返せ、こらっ、もねっ」
も「ごがも、もが」
ママ「なんだって？」

も「………」
ママ「…なに、って、なんか…口を左右にニジニジして…」

も「ふぅぅぅ……ふっふっ、ふぅぅぅぅぅぅぅ」
ママ「………これもう絶対、外れないヤツだ…」
も「…もごもがぁぁぁ」

この状態で、ママが、引っ張るじゃない？
すると取られたくない猫は、引っ張り返すじゃない？
で、また引っ張ると、下がっていくじゃない？

ママ「…もう後がないですよ」
も「もっ！がっ！」
ママ「だから、一旦放しなさいと言ってるで、」

ママ「しょっっっ！」
も「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」

この紐の引っ張り具合で、もねの顎の力がいかほどか分かりますね。
歯が抜けるのではないかと心配になり、結局ママが折れて放すから
持ち去りへと繋がる訳です。
なんだろう…思ってたじゃらし遊びと違う…。
えちゅはじゃらしに無反応、なちゅは文字通りの由緒正しき遊び方で
まさにじゃれついて可愛かったのですが、もる姉妹、なんか違う…。
当人が楽しいならそれでいいけれど、本気で歯が心配だからさすがに
やめて頂きたい。
やめないならじゃらしで遊ばないよ！
…という選択も出来ないから、いつでもママが負けて、奪われ捨てられ
放置されたじゃらしを取りに行く羽目になるのでした。
あー、魔法使いになりたい。サイコキネシスの使い手になりたい。
横着じゃないのよ。純粋なる願いなのよ！