一歩前へ

る「ここ……」
ママ「わっ！」
る「ん。ここ、ここなのよ」
ママ「こら！なにやってるのっ！つかなぜそこに興味を持つ！」
る「だってここなのよ」
ママ「は？」

る「んー、んとー、んととー…」
ママ「だからやめなさい！って、え、なにしようとしてるの？」
る「なにもかにもえびも…」
ママ「エビ？え、エビ？なに？」
る「えびなんてしらないなのよ」
ママ「は？」



る「……………………しょ、と」
ママ「………や、足。あんよ。登ろうとしてない？」
る「ここが、いちばん、つよいなのよ」
る「…間違ってないけど、間違ってるから」

ジャンプで登るには足場が悪いので、慎重に行動しているのでしょう。
でもね、そもそもそこには上がらせませんよ。
ダメなものはダメなのです。
この棚、最上段はサーキュレータ、ママの鞄、ミッキーマウスといった
雑多なものが載っていますが、メインは先代ワンコのぬいぐるみです。
市販品にそっくりなものがあったので、シェルティーはその大小が各1。
ポメはブラックタンで絶対ないので、オーダーメイドで作った高級品。
どちらもいたずらされたくないもの筆頭です。
でも猫というのは家人が大切にしているものに敏感ですよね。
そしてそれが自分より大切にされている気配など感じようものなら、
なんとしてでもチェック、対応を図ろうと試みそのしつこさは怖いほど。
えちゅとなちゅのことも未だに気にしていますが、いたずらどころか
興味を持っただけでママに窘められるから諦めているようで、代わりに
ここなら、と思ったのかも知れません。
話しかけるという行為は、相手が存在するということですからね。
ほんっと、見てないようで見ています。
と言う訳でなんとか登ってみたいるな。当然阻止したいママ。
乗られたら最後、絶対もねもやりますからね。
やる気漲るおしっぽブンブン、このあと抱っこで強制退去を致しました。
秋で三歳。
最長5年の、NFCのお子様メーター。
るーたん本気で限度枠一杯の5歳まで持ち越しそうです。